「おじいちゃんの歯磨き一体どうしたらいいのかしら?」
高齢者のお口ケアには、いくつかポイントがあります。
このページでは歯磨きの方法などをご紹介します。
当院では、口腔ケア専門の歯科衛生士が歯科医師の診断の元に個別のプランを作成いたします。
ひまわり歯科の高齢者のお口のお手入れ
週に1度、患者様のご自宅や施設に伺い、お口の中を清潔に保つための歯磨きや、おいしく食事するためのリハビリなど、総合的なことをご指導いたします。
お年寄りの歯の磨き方、どうしたらいいの?
「うがい」がポイントです。
誤嚥(誤って気管に入ってしまうこと)しないように気をつけます。
歯磨きに必要な道具を揃えて、歯磨きが手早く行えるようにスタンバイしましょう。
姿勢としては、安定して座り、少し前かがみになります。
座ることが難しい方は、背中の下に枕などを置いて体が30℃程度起き上がるようにすると、誤嚥やむせの予防になります。
起き上がるのが難しい場合は、身体を横向きにして顔を少し下に向けましょう。
自分でうがいができない場合は、指で頬を下げて水が流れるように溝を作りぬるま湯を流して洗いましょう。
歯磨きの基本
歯磨きの際に気を付けて磨く場所は、奥歯の溝、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境などです。
入れ歯の方は、必ず入れ歯を外して、残っている歯をブラッシングします。
入れ歯は傷つけないよう、丁寧に洗浄します。
部分入れ歯のバネの部分は汚れが落ちにくいので、気を付けてよく洗ってください。
ここがポイント!
- できるだけ楽な姿勢で、お口の中をよく見て歯磨きしましょう。
- 歯ブラシでお口の中を傷つけないように注意しましょう。
- うがいの時に誤嚥しないよう気をつけましょう。
- 歯ブラシがお口の奥まで入れると嘔吐しやすいので注意しましょう。
- 苦痛を最小限にするように心掛けましょう。
お口のケアは3つのステップを経て、QOL(生活の質)の向上を目指します!
- むし歯の予防処置を行う
- 歯肉(歯ぐき)・舌などの病気を予防する
- 口臭予防(細菌の繁殖を防ぐ)
- 口腔内乾燥症(ドライマウス)の予防を行う
- 味覚を向上させる
- 味覚の向上によって食欲を増進させる
- 「誤嚥性肺炎」を予防する
- 食物をよく咀嚼(そしゃく:かむ)する
- よく咀嚼する⇒唾液量を増加させる
- 咀嚼&唾液量の増加⇒消化吸収の促進
- 口腔、顔面などの機能を保持させる
- よく噛むことで、脳へ刺激を与える
- 味覚の向上や食欲増進で食事が楽しくなる
- 栄養を取り込むことで体力を向上させる
- 体力の向上から身体機能の回復を目指す
- 体力、身体機能の回復から積極性が増す
QOL(生活の質)の向上。
お口の健康は、QOLの向上につながります!